市民メディア

公共放送や営利を目的とするマスメディア(新聞、テレビ、雑誌、ラジオなど)と区別されて使われる。市民メディアという言葉は1990年代後半から使われ始め、コミュニティラジオやインターネット番組など特定の地域やコミュニティからの発信を指していた。2000年代に入り、インターネットの普及やスマートフォンでの撮影、編集が容易になり、より個別の課題やそれにかかわる当事者の声、現場の様子などの一次情報を市民が発信しやすくなってきた。プロのジャーナリストに対して、市民メディアで発信する人を市民ジャーナリストと呼ぶ。トレーニングを受けていない、発信力が足りないなどの課題も指摘されるが、市民ジャーナリストを育成する講座や発信できるプラットフォームも増えてきている。ジェンダーにかかわる課題などマスメディアでは取り上げられない情報の発信を市民メディアが担うことで、より個別の課題に光が当たり、解決に向かうことが期待される。(2021.8)

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月刊『We learn』に1992年5月号から連載している「きょうのキーワード」を掲載しています。
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  • 解説文末( )内は、月刊『We learn』掲載年月です(情報はその時点のものです)。また、HP用に新たに取り上げた用語は「追加」としました。

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