情報モラル

情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度。2000年代、コンピュータやインターネットが一般家庭に普及する中、文部科学省は子どもの発達段階に応じた教育が必要として、2008年(高校は2009年)の学習指導要領改訂で、各教科に情報モラルを身につけるための指導を盛り込んだ。近年スマートフォンの急速な広がりで、問題が深刻化。SNS 等を介しての児童ポルノ・児童買春の被害が急増している。誹謗中傷、デマの書き込み、画像・著作物の無断掲載、悪ふざけ写真の投稿が加害行為になることもある。一度ネットにあげた情報を完全に削除するのは困難であることを踏まえ、写真を含む個人情報をネット上に載せない・送らないなど、責任ある行動が求められる。こうした情報社会の倫理、マナー、安全・危険回避意識の普及啓発が官民で取り組まれている。情報モラルは現代を生き抜くための素養であり、誰もが身につけ情報社会を担う主体となっていくことが望まれる。(2017.10)

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月刊『We learn』に1992年5月号から連載している「きょうのキーワード」を掲載しています。
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  • 解説文末( )内は、月刊『We learn』掲載年月です(情報はその時点のものです)。また、HP用に新たに取り上げた用語は「追加」としました。

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