ECPAT(子どもの商業的性的搾取根絶運動)
ECPAT(End Child Prostitution,Child Pornography and Trafficking in Children for Sexual Purposes)は、世界の子どもの商業的性的搾取根絶運動に取り組む国際NGO。1990年にはタイのチェンマイでECPATの国際会議が開催され、以来NGOやユニセフ、政府機関等の国際的な関心が高まった。同会議決議を受け1991-1996年、アジア観光における子ども買春根絶国際キャンペーン=ECPAT(End Child Prostitution in Asian Tourism)が展開され、日本でのこの活動を担う団体としてECPAT/ストップ子ども買春の会が、1992年に発足した。1995年第4回世界女性会議「行動綱領」において、人権、暴力、少女に関する取組が重大問題領域として強調された。現在アジアにおける子どもの性的虐待、特に、「子ども買春」の問題が浮上している。タイ、フィリピン、スリランカ等のアジアで貧困を背景にして、ドイツ、日本、フランス、アメリカ等の観光客が子どもたちに性的虐待を行っていると指摘されている。2001年に横浜で開催された第2回子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議では、焦点の1つにインターネットの問題があがった。(1996.6)
月刊『We learn』に1992年5月号から連載している「きょうのキーワード」を掲載しています。
より多くの方々にご活用いただけることを期待しています。
- 解説文末( )内は、月刊『We learn』掲載年月です(情報はその時点のものです)。また、HP用に新たに取り上げた用語は「追加」としました。