セクストーション(Sextortion)

「セクストーション(Sextortion)」は、「性的な」という意味の「セックス(Sex)」と「脅迫・ゆすり」を指す「エクストーション(Extortion)」を合わせた造語で「性的脅迫」とも言われる。性的な画像や動画を送った相手に脅され、金品等を要求される被害が後を絶たず、被害者は10代から20代の若者が中心で、特に男性からの相談が増えている。性的な画像や動画を送ってしまった後ろめたさから誰にも相談できず、加害者の言いなりになり、ひとりで抱え込むケースも多い。国外犯の組織犯罪グループが関与するなど社会問題にもなっており、手口も巧妙化している。相手の同意なく性的姿態を撮影する行為を罰する「撮影罪」、他人の性的な画像や動画を同意なく公表する行為を規制する「リベンジポルノ防止法」はあるが、同意のある撮影画像を用いた脅迫行為を処罰対象とする法律はない。自己責任として被害者を責めず、セクストーションを規制する法整備や支援体制の構築が求められる。(2025.11・12)

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月刊『We learn』に1992年5月号から連載している「きょうのキーワード」を掲載しています。
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  • 解説文末( )内は、月刊『We learn』掲載年月です(情報はその時点のものです)。また、HP用に新たに取り上げた用語は「追加」としました。

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