性犯罪・性暴力対策の強化の方針
フラワーデモなど性犯罪・性暴力の根絶を求める社会的気運の高まりや、2017年6月に改正した性犯罪に関する刑法見直しのための議論から、被害者支援のあり方や加害者の再犯防止、子どもへの教育等を強化していく必要性を鑑みて取りまとめられた方針。2020年6月に内閣府・警察庁・法務省・文部科学省・厚生労働省の局長級の会議において決定した。方針では、性犯罪・性暴力の加害者・被害者・傍観者にさせないための取り組みや、子どもの発達段階や被害者の多様性などに配慮したきめ細かな対応が必要だとし、5つの柱として、①刑事法に関する検討とその結果を踏まえた適切な対処 ②性犯罪者に対する再犯防止施策の更なる充実 ③被害申告・相談をしやすい環境の整備 ④切れ目のない手厚い被害者支援の確立 ⑤教育・啓発活動を通じた社会の意識改革と暴力予防を掲げた。2020年から2022年の3年間を性犯罪・性暴力対策の「集中強化期間」として、取り組みの推進を図っていく。(2020.11・12)
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