フィルタリング

Web上での有害情報から子どもの人権を保護する取組の一つとして、受信者側が情報を取捨選択して違法・有害なサイトへのアクセスを制限するシステムをいう。子どもにとって有害情報を載せるホームページは、出会い系、毒物・麻薬情報や暴力残虐画像,自殺や犯罪助長・差別扇動サイトなど多岐にわたる。子どもが発達に応じて自立的にインターネットを利用できるよう支援するフィルタリングは、市販ソフトやプロバイダー業者が提供するサービス等で利用でき、次の4方式がある。①レイティング(格付け)方式 ②ブラックリスト方式 ③ホワイトリスト方式(有益情報のリストアップ) ④キーワード・フレーズ方式/全文検索方式。保護者の認知度はまだ半数程度であることから、政府(IT会議)やフィルタリング事業者の組織等では普及促進に取り組んでいる。ただ、格付けやリスト作りのやり方によっては、無害サイトまで遮断されたり必要な情報を制約されたりする問題もあり、判断基準の設定については課題も多い。(2007.4)

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月刊『We learn』に1992年5月号から連載している「きょうのキーワード」を掲載しています。
より多くの方々にご活用いただけることを期待しています。

  • 解説文末( )内は、月刊『We learn』掲載年月です(情報はその時点のものです)。また、HP用に新たに取り上げた用語は「追加」としました。

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