女性のチャレンジ支援策

男女共同参画会議は、意欲と能力のある女性が十分に活躍できるように、女性のチャレンジを阻む社会制度・慣行の見直しを行い、積極的に支援する方法についての提言を、2003年4月にまとめた。これは、政府の暮らしの構造改革の一環として検討されてきたものである。支援するチャレンジは次の3方向として示されている。1)「上」へのチャレンジ(垂直型):政策・方針決定過程に参画し、活躍することをめざす 2)「横」へのチャレンジ(水平型):起業家、研究者・技術者など従来女性が少なかった分野に新たな活躍の場を広げる 3)「再」チャレンジ:子育てや介護などで一旦就業を中断する女性が再びチャレンジしやすいように環境整備を進める。支援策としては、①ポジティブ・アクションの推進 ②身近なチャレンジ事例の提示 ③ネットワークの形成 ④女子の学生・生徒へのチャレンジ支援 ⑤調査研究、情報の収集・整備・提供の充実 ⑥支援の着実な実施と評価 ⑦ICTリテラシーの向上、などが提示されている。この提言を受け、2003年4月から「チャレンジ支援ネットワーク検討会」(関係府省、産業界、大学、研究機関、有識者等)において、いつでもどこでもだれでも、欲しい情報に効率的にアクセスできる総合的な情報システムのあり方についての検討を行い、2004年3月に報告書をとりまとめた。同報告書は、チャレンジする女性たちが効率的に情報を得るためには、男女共同参画センター等を中心に女性のチャレンジ支援関係情報のネットワーク化・ワンストップ化の実現を指摘している。なお、内閣府では、男女共同参画局のHP(http://www.gender.go.jp)内に「チャレンジ・サイト」と「女性いきいき応援なび」を開設し、「チャレンジ・サイト」では、テーマ別(働く・キャリアアップ・起業・NPO・農林水産・まちづくり・ボランティア・研究・国際・育児介護)に、チャレンジする女性の事例や支援機関の情報を提供し、「女性いきいき応援なび」では、子育てや介護後の女性が再就職や起業等に再チャレンジするために必要な支援情報を総合的に提供している。(2004.1)

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