サードプレイス

家でも、職場でもない居場所のこと。アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグ(Ray Oldenburg)が個人を支える場としての必要性とともに提唱した概念である。家を1番目、職場を2番目とし、3番目として家庭や仕事の役割から解放され、個人として心からくつろげる居場所をサードプレイスと名づけた。サードプレイスでは、その場のかかわりでしか得られない情報を得ること、多種多様な人生観に触れること、交流により幸せな気分になること、自信をつけること、幅広い交友を得ることができるとしている。オルデンバーグの著書ではサードプレイスとして、地域に根差した飲食店(イギリスのパブやフランスのカフェなど)や図書館などが挙げられているが、日本では地域活動そのものや生涯学習施設などの拠点をサードプレイスととらえ、その必要性や意義についての研究も行われている。多様性や新しい価値観に触れ、エンパワーメントできる場所としての役割が期待されている(2022.7)

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  • 解説文末( )内は、月刊『We learn』掲載年月です(情報はその時点のものです)。また、HP用に新たに取り上げた用語は「追加」としました。

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