更年期
性腺(卵巣・精巣)の老化により、生殖機能等に影響する性ホルモン(女性はエストロゲン、男性はテストステロン)の分泌が減少する時期をいう。このホルモン量の変動に伴い、思春期、成熟期を経て50歳前後で更年期を迎える。多くの人が何らかの心身の不調を経験するが、これはホルモン分泌と自律神経をコントロールする中枢が、ともに脳の視床下部にあるため、互いに影響し合って起こるもので更年期障害と呼ばれる。エストロゲンは急減して閉経を引き起こすため、女性は身体変化を自覚しやすいが、テストステロンの減少は緩やかで個人差も大きいため、自覚なく過ごす男性も少なくない。また近年、20~30歳代で同様の不調に悩む人が増加。過度の減量・ストレスによるホルモンバランスの崩れが原因の一つとされる。私たちは生涯を通じてホルモンの影響を受けていることを理解し、ライフサイクルに応じた日常生活の見直しが肝要となる。(2016.8)
月刊『We learn』に1992年5月号から連載している「きょうのキーワード」を掲載しています。
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- 解説文末( )内は、月刊『We learn』掲載年月です(情報はその時点のものです)。また、HP用に新たに取り上げた用語は「追加」としました。