月刊『We learn』(ウィラーン)

月刊『We learn』2005年2月号(No.628)

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特集:若者と性暴力

巻頭言
若者に必要なデートDV防止教育/山口のり子(PDFファイル556KB)

誌上アートギャラリィ
フォトエッセイJigsaw Puzzle29/落合由利子

研究レポート
性暴力被害の実情とその課題ー高校生の性暴力被害調査からー/野坂祐子

学習情報クリップぼ~ど
リプロの部屋/エル・ソーラ仙台

シネマ女性学
『DV』(PDFファイル676KB)
日本映画(85分)/中原俊監督
「深刻な実態の映像化」/松本侑壬子

活動情報(1)
デートレイプの予防啓発教育プログラム(グループBONAの活動)/蓮池しおり

活動情報(2)
性感染症や不登校、引きこもりなど/木塚次子
10代の悩みを同世代が相談
思春期相談センター「クローバー・ピアルーム」の取組

Women’s View
高校生のデートDV/戸賀沢亮子
デートレイプを考える「かぼす」/須賀恵子

今どき学習ウォッチング
ファシリテーター養成講座への呼びかけ

このひと
中島幸子さん(「レジリエンス」代表)

きょうのキーワード
セイフ ティーン(Safe Teen)

事業レポート
高校生の「デートDV」に関する調査/本誌編集部

なるほど!ジェンダー
なぜ違う?男女への恋愛指南/イラスト:高橋由為子


いまどき学習ウォッチング

 講座の参加者を募集するチラシで、呼びかける範囲をどこまでにするか、多くの参加者を集めたい担当者は迷うところである。
 最近は女性への暴力に対応する支援者の中にも、ファシリテーターに関心がある人が増えた。被害者支援機関や女性センターの(電話)相談員、DV講座を企画する行政職員、クライアントに暴力被害者を抱える弁護士・医師・カウンセラー・MSW〈医療ソーシャルワーカー)・臨床心理士、シェルタースタッフ、広く啓発プログラムをワークショップ形式で提供している人、などさまざま。
 ある参加型のファシリテーター養成講座でこれらの人たちが混在し、学習ニーズが絞りきれず、不消化感を残して終わってしまった。考えてみれば、この人たちがファシリテートするのは、DV被害者のための自助グループ、一般向けの啓発型ワークショップ、支援者がスキルアップのために参加する研修など、学習者の属性もニーズに大きく異なる。「女性への暴力」関心と「参加型学習でのファシリテーター」役割という共通項だけで、一緒にワークに取り組むことはかなり難しい。
 ファシリテーターは理論やスキルを習得すればできるわけでもない。経験の中から役立つことを整理する作業が重要で、対象は「経験を共有できる範囲の人」と、欲張らないことが肝要だ。

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