子育てサポーター
子育てに関する悩みや不安を抱える親たちをサポートする、地域における子育て支援の担い手として期待されているのが「子育てサポーター」である。文部科学省の“家庭教育に関する施策”の中の「子育て支援ネットワークの充実」事業の具体的施策の一つとして設けられたもので、対象者は子育て経験者など。主な役割は、①子育て相談(子育ての経験などを活かし、身近な場所で子育てやしつけに関する悩みなどの相談に応じる) ②子育て支援交流事業への参加・協力(子育て中の親と共に、絵本の読み聞かせ、人形劇などの親子ふれあい活動や運営の手伝いをする) ③子育てに関する情報提供(子育て中の親に対して、相談機関などの紹介)など。実施が始まった2000年度は、全国90市町村で、1,114人の子育てサポーターが委嘱された。養成は、市町村の教育委員会社会教育課が担当。現在実施されているものに加え、次世代のサポーターの育成、サポーター活動のコーディネートや子育てネットワークの運営など、役割に応じた養成・研修への取組も目標となっている。なお、子育てサポーターへの助言や親へのカウンセリングを行う「家庭教育アドバイザー」も新たに配置されることになった。(2002.9)