NGOフォーラム北京’95

1995年の国連「第4回世界女性会議」では、政府間会議と並行し「NGOフォーラム北京’95」が開催され、世界中からかつてなかった規模の3万人の女性が集った。日本からは6千人が参加した。スローガンは、「女性の目を通して世界を見よう」。1)世界的な女性運動についてのアジェンダ(予定表)の設定 2)ネットワーキング 3)政府間会議に影響を与える、を目的に、5千に及ぶワークショップやコーカス、イベントが行われた。こうした取組を通じて、<犠牲者>から<世界に貢献する存在>へと、女性の存在の能動性をアピールした。NGOと国連の連携は社会・経済面に限られていたが、1992年のリオデジャネイロの「国連環境と開発会議」において、NGOの知識や経験が政府に大きな影響を及ぼした実績により、NGOの国連に対する役割は大きくなってきていた。「NGOフォーラム北京’95」の持つ意味もまた大きかったと言える。(1994.12)

関連用語


月刊『We learn』に1992年5月号から連載している「きょうのキーワード」を掲載しています。
より多くの方々にご活用いただけることを期待しています。

  • 解説文末( )内は、月刊『We learn』掲載年月です(情報はその時点のものです)。また、HP用に新たに取り上げた用語は「追加」としました。

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