月刊『We learn』2004年11月号(No.625)

特集:
巻頭言
リプロダクティブ・ヘルス/ライツと性差医療/天野恵子(PDFファイル460KB)
誌上アートギャラリィ
フォトエッセイJigsaw Puzzle26/落合由利子
研究レポ-ト
生涯学習事業の「評価」をいかに進めるか-横浜市生涯学級事業を事例にして-/笹井宏益
学習情報クリップぼ~ど
10minジェンダ-講座/豊田女性センタ-
シネマ女性学
『隠し剣鬼の爪』
日本映画(131分)/山田洋次監督
恋する侍/松本侑壬子
活動情報(1)
アカデミック・ハラスメントをなくすための取組
大学および大学教員に対するアンケ-ト調査からみえる実態/御輿久美子
活動情報(2)
男女共同参画ファシリテ-タ-
「エンパワメントいばらき」の誕生/波田埜雅子
Women’s View
バリアフル、ニッポン!/西廣直子
子育て中だからこそスキルアップ!/高平明恵
今どき学習ウォッチング
「冬ソナ」と男の涙
このひと
加藤保世さん(カウンセリングスク-ル院長)
きょうのキーワード
改正DV防止法
資料情報
少子化に関する意識調査
なるほど!ジェンダー
農業の担い手は“女性”なのに・・・/イラスト:高橋由為子
いまどき学習ウォッチング
「冬ソナ」と男の涙
昨今話題の「冬のソナタ」。別にファンではないのだが、なぜ主演俳優ぺ・ヨンジュンがこれほど中高年女性を魅了しているのか、ふと気づいたことがあった。
まず、彼の笑顔をロングショットで見せる場面が多い。こぼれる白い歯、やさしい笑み。そしてもう一つが涙である。嗚咽ではなく、そっと相手を想い、涙をこぼすのである。NHKによると、この連続ドラマの中で、彼は14回涙を見せるそうだ。
怒りより笑顔、そして憂いある涙を頻繁にみせる主演男性は、日本のTVドラマではなかなか登場しない。攻撃的で、怒りをあらわにする男性像とはまったく対照的な姿に、日本の女性たちは心を癒されるのかもしれない。
最近イギリスのティッシュペーパー会社が男性2,000人に調査した結果、月に1度は泣くという男性が全体の3分の1、「男性が人前で泣いてもまったく構わない」という人は77%に上り、男性が人前で泣くことにタブーの意識が薄くなっているという。一方日本では、子どもに対してさえ「男なら泣くな」なんてことがまだ聞かれる。
さて、「冬ソナから考える男性の涙」というようなジェンダー学習なんていかがだろう。
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