ジェンダー・ブラインド
ジェンダーの「差」や「違い」にあえて着目しない「男も女もない、同じ人として」という発言に代表される考え方や態度のこと。人種差別を解消する中で使われた「人種は関係ない、人間はみな同じであり、人類の平等実現のためには人種に注目しないほうが良い」とするカラー・ブラインドと似た考え方や態度とされる。どちらも、差別・偏見なく平等を重視しているような表現だが、実際の差別や現実に起きている不平等をないこととして扱い、現状を維持する場面で使われるために注意をする必要がある。「ポジティブ・アクション/アファーマティブ・アクション(積極的改善措置)」として、意思決定の場の女性割合を上げる「クオータ制」や、女性の議員を増やす方策「パリテ」の議論の際などに、ジェンダー・ブラインドが起きやすい。「差」や「違い」を現状に則して認識し、政策に反映すること、学校、職場、家庭などでも意識を向けることが、ジェンダー平等社会の実現に不可欠である。(2024.7)
参考:
■UN Women 「Training Centre eLearning Campus」
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