キーワード・用語解説

フェミニスト外交

主権、領土、軍備や経済の連携などがテーマとなる国家間の交渉。その外交に国益だけでなく、個人の尊厳や福祉など人権にかかわることまでを積極的に取り入れるのがフェミニスト外交である。従来、外交の場から除外されがちなグループ(女性、障害者、少数民族、人種、宗教、性的少数者など)が平等に参画するなどの方策が挙げられる。自らの政府をフェミニスト政府と宣言しているスウェーデンは、2018年「フェミニスト外交マニュアル(Feminist foreign policy)」を諸外国と共有するため、国のサイトに掲載した。「ジェンダー平等は政府の目標であると同時に、平和や安全保障、持続可能な開発などの政治目標を達成する上でも必要だ」としている。国連が掲げた「人間の安全保障(個人、特に脆弱な人々がすべての権利を享受し、人間としての潜在力を十分に発展させるために、平等な機会を持ち、恐怖からの自由と欠乏からの自由を得る権利を有していること)」の実現にも不可欠である。(2022.8)

参考:
スウェーデン政府「Feminist foreign policy」

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