キーワード・用語解説

M字カーブ

女性の労働力率(15歳以上人口に占める労働力人口(就業者+完全失業者)の割合)において、結婚・出産時期にあたる年代(20~30歳代)に一旦低下して、育児が落ち着いた時期(40歳代以降)に再び上昇すること。労働力率を縦軸に、年代を横軸にグラフ化すると、アルファベットの「M」のような形になることから「M字カーブ」と呼ばれる。近年、育児休業制度や短時間勤務などの制度が整備され、社会情勢が変化する中、女性の就業率が上昇。2000年代以降からは「M」の底が上がって平坦になりつつあり、問題は改善されてきていると言われている。しかし、その内容をよくみると、正規雇用より非正規雇用の女性が増えており、正規雇用で働く女性が出産・育児のため離職するケースがいまだ多い現状もあり、依然として課題が残っている。企業・行政・家庭など社会全体において、女性の就業継続とワーク・ライフ・バランスの確立をより一層図っていく必要がある。(2021.4)

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