アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)
無意識のうちにもっている偏見のこと。2000年頃から研究されはじめた。環境、教育、属性などから影響を受け、知らず知らずのうちに形成されるので、自分では気づきにくい。アンコンシャス・バイアスは、例えば「女子は数学が苦手」「男性は細かい気遣いが不得意」などのステレオタイプを生み出し、進路や職業選択に影響を与えると言われている。また、自分の属性(性別、職業、学歴、人種など)には理解を示し、それ以外の属性を警戒することにより、差別や排除につながるおそれもある。日常生活でみられる「横柄に接する」「存在を無視する」などの態度もアンコンシャス・バイアスの表れだという指摘もある。男女共同参画社会の実現を阻む原因のひとつでもあり、取り除いていかなくてはならない。誰もが意図せず身につけてしまう偏見ということからも、意識的に環境を多様にすることや、自分の言動がアンコンシャス・バイアスではないかと客観的に振り返ることが必要である。(2019.9)
参考:男女共同参画学協会連絡会「無意識のバイアス- Unconscious Bias -を知っていますか?」
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