月刊 We learn バックナンバー

2005年月刊 We learn バックナンバー

2005年7月号(No.633)特集号 女性のキャリア形成支援

いまどき学習ウォッチング

広がる選択・迫られる選択

 1950年代の有名女子大を舞台にしたアメリカ映画を観た。女性解放運動が起こる少し前、良妻賢母が理想とされる時代の物語だ。礼儀作法や主婦の心得を学ぶ授業など、当時の女子大教育を垣間見る数々のシーンは興味深かった。
 出演者の一人が映画資料に次のようなコメントを寄せている。「母たちの時代と違って、今私たちはさまざまな場で能力を発揮できるようになった。とはいえ、結婚が人生のゴールと考える女性も少なくない」。

 そう言えばこの間、マスコミ志望という女子大生と話をした際、将来の夢を生き生きと語る彼女に働き続けていく気構えを聞いたところ、あっさり「仕事は結婚まで」と宣言された。
 選択は個々人の自由だ。しかし選択肢が広がる一方で、今なお女性たちは、仕事か家庭かの選択を迫られている。花嫁修業的教育がなされた時代から確実に社会は変化しているが、「将来はオヨメサン」はいつになったら死語になるのだろうか?

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