つどいの広場
子育て中の親が育児について気軽に相談できる相手や仲間が身近な地域にいないなどの問題が注目され、2002年度厚生労働省の子育て支援事業の1つとして「つどいの広場」事業が創設された。主に乳幼児(0~3歳)をもつ子育て中の親が気軽に集い、打ち解けた雰囲気の中で語り合うことで精神的な安定感を得て、問題解決への糸口をつかめるような機会を提供する。常設の場を設け、週3回、1日5時間以上開設することが要件。内容は、1)親子の交流・集いの場を提供する 2)子育てアドバイザーが子育て・悩み相談に応じる 3)地域の子育て情報を提供する 4)子育て・子育て支援に関する講習を実施する、など。他の子育て支援機関とのネットワークの拠点としての機能を併せ持つところもあり、地域の特性や親子のニーズに応えて絵本の読み聞かせなどさまざまなイベントをするなど、取組に工夫をするところが多い。2005年度報告では、488ヵ所で実施されている。拠点型広場の意義、地域の子育て力に及ぼす効果、役割などを検証することや、都道府県単位での事業者のネットワークづくりと、スタッフのスキルアップのための研修の場を提供することが目下の課題とされる。このため、全国連絡協議会が結成され、「つどいの広場事業研修セミナー」が各地で開催されている。(2006.11・12)
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