月刊 We learn バックナンバー

2005年月刊 We learn バックナンバー

2005年8月号(No.634)準特集号 NPOで活躍する女性たち

 

  • 巻頭言:農山漁村女性をエンパワーする起業活動/利谷信義(PDFファイル572KB)
  • 誌上アートギャラリィ:フォトエッセイ Jigsaw Puzzle 35/落合由利子
  • 研究レポート:なぜNPOは女性を引き付けるのかー賃金からの考察とその課題/小野晶子
  • 学習情報クリップぼ〜ど:4つのセンターの事業をつなぐ「パレア自主事業カレンダー」/くまもと県民交流館
  • シネマ女性学:『ヒトラー〜最後の12日間〜』(PDFファイル705KB)
    ドイツ映画(155分)/オリバー・ヒルシュピーゲル監督
    「至近距離からみた独裁者の素顔」/松本 侑壬子
  • 活動情報:地域の元気は女性の起業から(特定非営利活動法人 宝塚NPOセンター)/森綾子
  • 事業レポート:継続した経営は組織の基盤整備が前提(NPO法人 さんかくナビ)/糸山智栄
  • Women's View:
    県政参画講座から学習を拡げるNPO法人へ/安中啓子
    コミュニティ・ビジネスにジェンダーの視点を/柳川素美代
  • 今どき学習ウォッチング:女性たちの活動の正念場
  • このひと:吉田理映子さん(「市民活動センター・ハンズオン!埼玉」副代表)
  • きょうのキーワード:実践コミュニティ(Community of Practice)
  • 資料情報:平成16年度食料・農林水産業・農山漁村に関する意向調査、農家における男女共同参画に関する意向調査結果
  • なるほど!ジェンダー:〈今どきの結婚条件〉「家事も育児も」やる男!?/イラスト:高橋由為子
  • 事業案内:2005年度「フォーラム女性と学習」
    ワークショップ「グループ活動における個人のエンパワーメントと“学習する組織”づくり」

いまどき学習ウォッチング

女性たちの活動の正念場

 コミュニティ・ビジネスをテーマにしたシンポジウムに参加した。地域のサービスは地域での起業が対応するというこの考え方は、環境やリサイクル、高齢者や障害者をもつ人たちへの福祉など、地域が抱える多様なニーズに対応するのに優れている。また民間会社でもNPOでも形態は自由で、対価を得て利潤を生む運営ができる。“もうタダ働きは嫌だ”と思う女性グループには魅力ある情報である。にもかかわらず、出席者は男性リタイア組が多数を占めた。
 地域でグループ活動をするとき欠かせないのがジェンダー視点である。男性社会的縦系列の指揮命令で動いてしまうと、地域ニーズに効率や合理性で対応することになり、うまく対処することはできないからだ。また内部での意思形成でも代表者や管理職は男性、実働は女性たちという性別役割分担となりがち。
 団塊の世代が60歳定年を迎え、地域活動に新規参入する日も近い。採算の取れるビジネスが、これまで培ってきた地域での女性の活動を後押しするのか、飲み込んでしまうのか。女性たちが横の関係をどれだけ育ててきたか、これまでの真価が問われる。

ENGLISH サイトマップ キーワード・用語解説