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票ハラスメント

有権者や支援者から議員・議員候補者へのセクシュアル・ハラスメント、パワー・ハラスメントなどをさす。内閣府男女共同参画局（2021）「女性の政治参画への障壁等に関する調査研究報告書」によると、有権者や支援者、議員等からハラスメントを受けた議員は女性57.6%、男性32.5％。女性では「性的、もしくは暴力的な言葉（ヤジを含む）による嫌がらせ」、男性では「SNS、メール等による中傷、嫌がらせ」が最も多い。たとえば、選挙活動中に握手を求めながら必要以上に体を触ることや、連絡先などを聞き出したり、容姿や結婚・出産・子育てなどの経験で評価することなどが、女性が遭いやすいハラスメントとしてあげられる。女性だけではなく男性も含め、有権者と議員・議員候補者という力関係から、断りづらい場面や強く意見ができない状況が生まれ、問題が表面化することは少ない。女性の政治参画をすすめるためにも、票ハラスメントをなくすことは喫緊の課題である。（2022.6）

参考：
内閣府男女共同参画「女性の政治参画への障壁等に関する調査研究報告書（概要）」（2021年3月）
内閣府男女共同参画局「政治分野におけるハラスメント防止のための取組」（2022年4月）
内閣府男女共同参画局「政治分野におけるハラスメント防止研修教材」（2022年4月）