キーワード・用語解説

デジタル暴力

インターネット上で行われるさまざまな暴力の総称として使われる。例えば、SNSやメールなどを使った誹謗中傷、嫌がらせ、脅迫、ストーキング、なりすましなどが挙げられる。匿名性を利用しSNS上で安易に執拗な誹謗中傷が繰り返され、女性のタレントを自死にまで追い込んだ事件なども起こり、加害の結果は深刻である。また、個人的な情報や別の人の身体に顔を合わせるなどの加工をした画像、プライベートの親密な画像などを悪意をもってインターネット上にさらすこと(リベンジポルノ)もデジタル暴力に含まれる。女児・若年女性が加害のターゲットになりやすく、特にコロナ禍での行動制限下ではつながりがつくりやすいインターネット上で、性的搾取や人身売買などが広がった。「家庭に居場所がない」、「働く場所がない」などの追い詰められた状況につけ込む形で加害が行われている。インターネット上とはいえ、心や身体を傷つける著しい人権侵害である。(2022.5)

参考:
国連人口基金(UNFPA)駐日事務所「#STOPデジタル暴力キャンペーン」(2021年11月25日)

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