キーワード・用語解説

フラワーデモ

2019年3月、性被害を訴えた裁判に相次いで無罪判決が出たことを受け、SNS での呼びかけを機に同年4月11日から東京で始まったスタンディングデモ。被害者への連帯の気持ちを表す花を持って集まり、過去の性被害について語る人たちの声がつながり、毎月11日に全国各地で行われるようになった。世界的な運動になった# MeToo は、「被害者にも非があった」など二次被害を受けることもあり、日本では馴染まないとされたが、フラワーデモは安心して話せる場として広がりをみせた。参加者からは、痴漢、セクシュアル・ハラスメント、親族からの性暴力など、安全であるべきはずの身近な場所で性暴力が起きていることが語られていった。フラワーデモ開始1年後の2020年3月には、きっかけとなった裁判のひとつ、娘への性的暴行容疑の父親が控訴審で逆転有罪となった。デモで語られた「今まで声を上げられなかったのは、社会に聞く力がなかったから」という声に耳を傾け、被害者の声をつぶさない社会にしていくことが求められる。(2020.5)

参考:
フラワーデモ ホームページ

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