キーワード・用語解説

LGBT

レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害を含む、身体の性に違和感をもつ人)の頭文字を合わせた単語で性的少数者を表す。こうした人々は長く嫌悪、処罰、治療の対象とされ、さまざまな蔑称で呼ばれてきた。当事者達が人権運動を進める中で「LGBT」を自称、2006年に暴力や差別を告発するモントリオール宣言を出すと、以降「LGBT」は一般に広く用いられるようになった。さらにインターセックス(性分化疾患で医学的に性区分が難しい人) を加えた「LGBTI」や、「風変わりな」を意味するクィアを肯定的に捉えた「LGBTQ」も多様な性のあり方を表す言葉として普及。2008年、LGBT の人権確認が国連総会で初めて議論され、日本も含め多くの国が賛成したが、アラブ諸国等の反対で未だ採択に至っていない。しかし国際的な関心は高まり、多くの国で人権保護の取り組みが展開されている。(2015.10)

参考:月刊『We learn』2015年10月号 特集:性の多様性を考える

月刊『We learn』2017年7月号<学びのスイッチ>には、山下梓さん(岩手レインボー・ネットワーク主宰)の解説を掲載しています。(ご購入はこちらから

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