キーワード・用語解説

安心こども基金

子育て支援対策臨時特例交付金1,000億円が平成20年度補正予算(2009.3成立)に組み込まれ、これを財源に「安心こども基金」が各都道府県に創設された。背景には、2008年秋以降の経済情勢悪化で共働き世帯が増加、これに伴い待機児童数が急増して緊急対応を迫られる状況があった。2008~2010年度で、(欅藹蠹(保育所・放課後児童クラブ・認定こども園)整備事業、家庭的保育(保育ママ)事業推進のための改修等事業、J欅蕕亮舛慮上のための研修事業等を行う。
 最近の少子化対策として、「子どもと家族を応援する日本重点戦略」(2007.12策定)の中で「就労と結婚・出産・子育ての二者択一構造」を解決するため、子育て家庭を支援する社会的基盤構築が課題と指摘。これを受けて「新待機児童ゼロ作戦」(2008.2策定)は、希望するすべての人が利用できる保育サービスの受け皿確保のため、10年後の保育サービス利用児童数100万人増、放課後児童クラブ登録児童数145万人増の目標値を掲げた。体制整備の集中重点期間を3年と定め、財政投入を図ったものが「安心こども基金」である。
 本基金の特徴は、待機児童が多く財政に乏しい市町村が保育所を整備する場合の補助率かさ上げや、都市部等で賃貸物件により施設確保する場合の賃貸料補助など、地域の実情に配慮した点にある。(2009.6)
 平成21年度補正予算(2009.5成立)でさらに1,500億円の投入が決まり、保育サービス拡充に加えて、ひとり親家庭への支援拡充、社会的養護の拡充等の事業が追加された。(2009.8)

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