キーワード・用語解説

将来人口推計

既存の人口統計に基づいて、将来の人口の大きさ・構造・地域分析などの変動を推計したもの。社会科学研究、行政施策の重要な基礎資料となる。日本では厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が、5年ごとに、国勢調査の男女別年齢別人口を基に年齢別出生率・死亡率、婚姻・離婚率、外国人永住者の増減などを加味し、将来の総人口や男女別年齢別人口の変化を推計している。可能性が最も高い中位推計、出生率をより低く高齢化率をより高く推定した低位推計、出生率をより高く推定した高位推計の3通りが発表される。2050年までの人口変動を予測した「日本の将来推計人口」が公表された(2006年12月推計:13回目)。推計によると、日本の総人口は2005年(前回2002年予想より1年早まる)の1億2,777万人をピークにその後減少、2055年には8,993万人となる。2055年の高齢者人口比は40.5%(2005年は20.2%)、合計特殊出生率(女性が生涯に出産する1人あたり平均の子どもの数)は1.26(前回の1.39から下方修正)と予測された。2.5人に1人が老年人口となる。予想をはるかに超える少子・高齢化は、公的年金や医療・介護等の社会保障制度、国の経済力にも大きな打撃を与える。(2002.3)

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