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女性2000年会議

国連特別総会「女性2000年会議」(女性2000年:21世紀に向けてのジェンダー平等、開発、平和)が、2000年6月5日から10日までニューヨークの国連本部で開かれた。会議は、1995年の第4回世界女性会議で採択された「行動綱領」の5年後の実施状況の検討・評価をするとともに、行動綱領の完全実施に向けた戦略に焦点が当てられた。本会議では約200人がステートメントを行い、各国代表2,300人、1,000以上のNGOから2,000人が参加した。女性2000年会議は、これまでの4回の世界会議とは位置づけが異なり、国連特別総会として行われたため、NGOフォーラムは開催されず、代わりにNGOオルターナティブ・レポートを作成して、NGOの意見を会議に反映させる方法がとられた。「政治宣言」と「更なる行動とイニシアティブに関する文書」が採択された。「政治宣言」は、ナイロビ将来戦略や行動綱領の完全実施に向けての各国政府の努力の要請と決意表明で、その中ではNGOの役割と貢献の認識と、男性も共に責任を分かち合うことが強調された。成果文書とりまとめにあたっては、家族観や性の権利に関して、先進国等とバチカン・イスラム諸国との対立があり、協議が難航した。(1999.6)

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