キーワード・用語解説

SOHO(ソーホー)

Small Office Home Officeの略。小規模なスペースや自宅を仕事場として行う事業を言う。パソコンやインターネットを活用して、広範囲に情報をやりとりしながら活動するビジネス形態。情報技術の発展とともに、情報機器を使用した在宅型勤務が可能となるなど仕事の仕方も変化し、これまでの社内勤務での労働形態とは違った要素が生まれてきている。企業としては、1)コスト(設備・機器ほか)の無駄がなくなり生産性が向上 2)欠勤が減少 3)管理監督の必要が縮小 4)労働力の拡大(女性や障害者に労働市場が開放される)など、労働者としては、1)仕事の裁量性が高まる 2)通勤時間のロスがなくなる 3)管理監督からの自由度が高まるなどのプラス面が挙げられる。米国が発祥地であり、テレワークと呼ぶ情報通信を利用した在宅勤務が近年急増、その数は1千万にも達し、米国では特殊な勤務形態ではなくなっている。SOHOの仕事内容は圧倒的に情報通信関係が多いが、個々のアイデアを生かした新事業も始まっている。我が国でも最近、SOHOが急速に拡がりをみせており、特に女性の占める割合が顕著である。しかし実情は、下請け仕事が多く、労働時間や報酬、社会保険などの労働条件も不透明という問題を一方では抱えている。そのような悩みを解決する方法を探るため、SOHO事業家たちでネットワークをつくるなどの動きも出ている。(1998.10)

  • フリーワード検索
ENGLISH サイトマップ キーワード・用語解説