キーワード・用語解説

リーガル・リテラシー

リーガル・リテラシー(Legal Literacy)とは、「法識字」あるいは「法的識字能力」のことをいう。法律の存在を知り、その意味するところを理解し、活用することができる能力である。女性の人権保障の観点からみると、法律上権利が保障されているにもかかわらず、十分な知識をもたないために、多くの女性が権利を侵害されている実態がある。女性の権利は、国際的な条約(女子差別撤廃条約女性に対する暴力撤廃宣言、国際人権規約など)により保障されている。まず女性自らが、それらの条約に関心を持ち、その内容を知り、活用していく能力を養うことが必要である。さらにそのことを踏まえて、現行の法律を見直し、真の男女平等達成へ向けて、法改正を求めていくことも重要である。1995年の第4回世界女性会議では、行動綱領の「女性と人権」の項目に、戦略目標として「法的識字の達成」が掲げられた。その翌年の1996年に策定された「男女共同参画2000年プラン」でも、11の重点目標の1つである“男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し、意識改革”に向けて「法識字の強化」が盛り込まれた。今や、女性のエンパワーメントにリーガル・リテラシーは欠くことのできないものとなっている。(1998.1)

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