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エンジェル係数

消費支出に占める食料費の割合を示す「エンゲル係数」に掛けて、家計支出に占める子育て費用の割合を俗に「エンジェル係数」という。これは、1989年から隔年で「家計と子育て費用調査」を実施している野村證券による造語である。なお、子育て費用には、高校生以下の子どもの衣食、医療費、学校や塾などの教育費、レジャー費、小遣いだけでなく、子どもの将来のための預貯金や保険も含まれる。同調査によると、エンジェル係数は1993年の33.4％をピークに、2005年調査では過去最低の28.0％となり、子どもにかけるお金が家計の中で絞られている傾向がうかがえた。しかし、ここ10年ほど悪化傾向にあった景気や家計に関するが改善してきていることから、今後のエンジェル係数の動向が注目される。（1993.10）