月刊 We learn バックナンバー

2005年月刊 We learn バックナンバー

2005年1月号(No.627)

いまどき学習ウォッチング

行政と市民の協働作業で企画を

 各地で多種多様な男女共同参画に関する学習が繰り広げられるようになって久しい。その中から育った力のあるグループもたくさんある。一方、行政の男女共同参画担当者は、学んだことが力になって発揮される前に、他の部署に異動になってしまう。この両者を結びつけることで、市民に多様な学びを提供することができるのではないかと考えている。
 担当職員の研修会で、講座や講演会に多数の市民が集まった例をあげてもらうと、企画・運営に公募の市民がかかわった場合が多い。企画に市民の目が入ることで、市民のニーズに合った内容になることや、企画者の手で周囲の人たちに参加の働きかけができるなどメリットは多い。
 しかし、市民と行政の協働作業を行うためには、双方にかなりの力量を必要とする。まず、市民と行政の間に信頼関係が築かれていること、そして市民の側にも行政の仕組みに対する理解が必要なことなどである。また行政が、多様な能力をもった市民のチャレンジを支援することも大切なことだろう。

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