フェアトレード(fair trade)
途上国の人々の生活改善や経済的自立を目的とし、公正な価格で継続的に取引する貿易方式。中間業者を通さずに直接買い取ることで適正価格を保証するもの、女性たちがつくる手工芸品を貿易対象として支援するものなど、手法はさまざま。1960年代、途上国と先進国の経済格差是正が課題となり、「援助よりも公正な貿易を」求める途上国側の声に応じてフェアトレードは世界に広まった。1990年代にはグローバルな価格競争の中で、途上国の労働力搾取、環境破壊等が発覚。企業の社会的責任が問われ、社会貢献の一環としてフェアトレード製品を取り入れる企業が出始める。中立の第三者機関が価格・労働環境・環境保全等の基準を設け認証を行う仕組みを創設、2000年代に商品に張るラベルが統一され、市場は一気に拡大した。近年は途上国の人々が独自のフェアトレード製品を開発したり、先進国の生産者にも公正な取引を保証したりと、すそ野は広がりを見せている。(2018.1)
関連用語
グリーン経済
グローバル・コンパクト(global compact)
SDGs(持続可能な開発目標)
ディーセント・ワーク(decent work)
インフォーマル経済(Informal Economy)
パリ協定
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