パタニティ・ハラスメント
パタニティ・ハラスメント(パタハラ)とは、子育て中の父親への職場等での嫌がらせをさす言葉として使われている。パタニティとは父性という意味。妊婦への嫌がらせをマタニティ・ハラスメント(マタハラ)と呼ぶが、育児休業や短時間勤務を利用しようとする男性社員に対して、上司が降格や減給をほのめかしたり、同僚などが「休まれると迷惑」と言うことや、「育児は女性の役割」という考え方を押し付ける言動などがあげられる。2017年1月に改正された「育児・介護休業法」では、「事業主による妊娠・出産・育児休業等を理由とする不利益取扱いは禁止」に加え、マタハラ・パタハラ防止措置を事業主に新たに義務付けている。マタハラが起きている職場ではパタハラも起こりやすく、男性の育児休業取得が進まない原因ともいえる。家族に対する責任を男女ともに担える社会の実現には「育児は女性が担うもの、育児休業は女性が取るもの」という根強い意識を職場から見直すことが必要である。(2017.8)
関連用語
CSR(企業の社会的責任)
次世代育成支援対策推進法
男性学(men's studies)
パパクオータ制
モラル・ハラスメント
アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)
ILO第190号条約(仕事の世界における暴力とハラスメントを禁止する条約)
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