キーワード・用語解説

デートDV

同居していない恋人(別れた相手を含む)間の暴力。東京都の調査では交際相手がいる18~29歳男女の37.4%が被害にあい、29.0%が加害経験をもつ(東京都「若年層における交際相手からの暴力に関する調査」2013年)。中高生や大学生など若年カップルにもDVは広く存在し増加を続けていることが、大きな社会問題となっている。「同居」を条件とするDV防止法は適用できず、ストーカー行為規制法には被害者保護規定がない。2法の狭間で悲惨な事件が跡を絶たない。一層の法整備、若者も気軽に利用できる窓口の設置等の工夫が急がれる。また、デートDVの根本には、ステレオタイプの男女観、心理的コントロールや性関係強要を愛情表現とする恋愛観などがあるとされる。被害者にも加害者にもならない力や、暴力に苦しむ人を支える正しい知識と理解を身につけるため、DV防止教育の拡充も図っていかなければならない。(2013.11.12)

月刊『We learn』2017年11・12月号<学びのスイッチ>には、須賀朋子さん(酪農学園大学准教授)の解説を掲載しています。(ご購入はこちらから

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