キーワード・用語解説

ラーニング・コモンズ(learning commons)

大学図書館における、学びのための共有スペース。
 情報のデジタル化が急速に進んだ1990年代、PCを配置し情報収集や学習などが行えるIT環境を大学図書館内に設置するインフォメーション・コモンズが米国で普及した。2000年代に入り、大学図書館の役割として、知識を深めるための資料・情報の提供だけではなく、学生が自主的に学び知識を創造する学習活動全般への支援が求められるようになり、大学内における多様な活動や学習を支援するサービスを利用できる場の1つとして図書館がラーニング・コモンズへと移行していった。
 インフォメーション・コモンズの機能に加え、人数に合わせて自由に組み合わせられる可動式の椅子や机、ホワイトボードやプロジェクターなどを備え、ミーティングやプレゼンテーションを行うスペースを提供する。また、情報・資料の収集やレポート作成などの支援を行うスタッフを配置し、セミナーを実施したり、多様なコミュニケーションを可能にするカフェなども併設する。図書館サービスの在り方を変革するシステムとして、新しい図書館づくりの可能性を広げる。(2012.9)

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