キーワード・用語解説

コミュニティ・カフェ

カフェは本来飲食のできる場所。「食」をきっかけとして地域に交流の場を提供しているところをコミュニティ・カフェと呼んでいる。全国コミュニティカフェ・ネットワークを運営する長寿社会文化協会(WAC)では「地域社会の中のたまり場、居場所」であり、「人と人とがつながることを大事にする、行くとほっとできる場所づくり」を総称すると定義している。
 都市化や少子高齢化で地縁、血縁が希薄となる中、地域の人々が新たにつながっていく場がほしいという思いから、コミュニティ・カフェは全国に広がった。
 目的は、子育て、高齢者・障がい者福祉、女性・若者の就労支援、フェアトレード、アート活動などさまざま。交流・活動のためのスペース提供や、多様な地域課題に取り組み、講座や相談事業を手掛けるところもある。
 運営は、寄付金や会費を募ったり、行政や民間の助成金を活用したり、ビジネスとするなど多様で、行政の委託事業や大学と地域の協働プロジェクトであったりもする。ボランティアが支える事例も多い。
 カフェ現場では、運営者を固定せず交替でワンデイシェフが担当するなど多様な人を集める仕組や、女性センター等施設の一角に開業し、起業や就労支援講座の修了生たちが一歩を踏み出すための仕掛けとしてなど、場づくりにはそれぞれユニークな工夫が見られる。最近では、各地に中間支援組織もできている。(2011.5)

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