キーワード・用語解説

APEC WLN(エイペック女性リーダーズネットワーク)

APEC(アジア太平洋経済協力)を構成する21の国・地域の女性リーダーたちによる国際的なネットワークである。APECの意思・政策決定のプロセスにジェンダー視点を取り入れる目的で1996年に発足し、フィリピンで第1回WLN(Women Leaders Network)会合を開催。以来APECの関連会合として議長国・地域により、持ち回りで開催されてきた。
 WLN会合には、経済界・学界・行政・民間団体の女性リーダー300人~500人が参加し、全体会・分科会等の成果をAPECへの政策提言に取りまとめている。ジェンダー統合のための諮問グループ設置(AGGI, 1999年~2002年)と、その後の男女共同参画担当者ネットワーク創設(GFPN,2002年)はWLNの提言が直接反映された例である。
 2010年第15回WLN会合は日本で初の開催となる。企業管理職女性を中心とした11人からなる実行委員会(委員長・内永ゆか子氏)が設置され、民間団体に企画案を募集し、学生にボランティア協力を呼びかけるなど、ユニークな運営を進めてきた。世界中の女性リーダーから学びあう体験が、女性たちの経済躍進の足掛かりとなり、学生たちの将来キャリアへの意識喚起となるなど、波及効果が期待されている。
 WLNのとりわけ大きな成果は、交流から生まれるポジティブなエネルギーにあると言われる。男女共同参画社会形成を大きく加速させる期待感もある。
 2011年はアメリカ合衆国で開催が予定されている。(2010.9)

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