キーワード・用語解説

法テラス

国民と司法を結ぶ新たな場「日本司法支援センター」が誕生した。通称「法テラス」。「全国どこでも法的トラブルを解決するための情報サービスを受けられる社会の実現」(総合法律支援法,2004年度制定)をめざし、2006年10月から業務を開始(2006.4設立)。「法で社会を明るく照らし、日当たりのよいテラスのように皆が安心できる場所にしたい」との思いがこもる。業務は次の5つ──1)情報提供:紛争解決に役立つ法制度や、法律サービスを提供する相談機関・団体等に関する情報を提供する 2)民事法律扶助:視力の乏しい人に無料法律相談を行い、必要な場合、法律の専門家を紹介、裁判費用や弁護士または司法書士の費用の立て替えを行う 3)司法過疎対策:法律サービスへのアクセスを改善するために「地域事務所」を設置。弁護士が常駐し気軽に相談や依頼ができる場を運営する 4)犯罪被害者支援:犯罪被害者やその家族に対し、提示手続きへの適切な関与、損害・苦痛の回復・軽減を図るための制度に関する情報提供、被害者支援団体等の活動紹介、支援に精通する弁護士の紹介をする 5)国選弁護関連:刑事事件において、貧困等の理由で自分の弁護人を選任できない場合に、弁護士との契約、候補の指名及び裁判所への通知、報酬・費用の支払いを行う。──「コールセンター」を設置し、電話・ホームページ上の専用メールで情報提供を行うほか、地方裁判所本庁所在地50ヵ所に地方事務所を設置し、窓口業務も行う。情報提供は無料。開設以来約8万件もの問合せ(2007.6)が殺到している。女性にとってもトラブルに巻き込まれたときなど、電話1本で利用でき、法が身近になると期待される。

  • フリーワード検索
ENGLISH サイトマップ キーワード・用語解説