キーワード・用語解説

ユニフェム(国連女性開発基金)

国連では、開発途上国の女性の自立支援を目的に、UNDP(国連開発計画)のもとに、1976年「国連婦人の10年基金」を設け、1985年に「国連婦人開発基金」UNIFEM(ユニフェム)と改称して、先進国の政府ならびに民間組織の参加・協力を呼びかけてきた。女性のエンパワーメントとジェンダー平等を育てる革新的プログラムや戦略に、資金・技術支援を提供する。「女性に偏っている貧困を減らすこと」「女性に対する暴力を終わらせること」「女性と少女へのHIV/AIDSの蔓延を食い止め、後退させること」「平時の民主的統治の下でも紛争の最中でも、ジェンダー平等の達成を追及すること」を活動理念とする。これまでに、アジア・太平洋地域、アフリカ、ラテンアメリカ、カリブ海域地域、西アジア地域等で、各地域の現実にあわせたプロジェクトに取り組み、支援対象国は100を超えた。各国でユニフェムの活動を支援していく組織が国内委員会で、1ヵ国に1委員会が認められており、現在、世界16ヵ国で組織されている。日本でも1992年、国連婦人開発基金日本国内委員会が設立され、2004年にNPO法人となった。活動内容は、ユニフェムについての理解を深める広報活動、政府・関係機関等への協力促進活動、募金活動による支援事業の実施等である。(1992.12)

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