キーワード・用語解説

参加から参画へ

女性の社会参加は、1975年の国際婦人年を契機とした男女平等の意識の浸透や社会経済の変動を背景として年を追って急速に広がった。このような動向の中で、女性の社会参加の課題としてより主体的な活動や政策・方針決定に関わることの重要性が指摘されるようになった。そして社会参加への新たな展望として、「社会参加」から「社会参画」へという言葉が使われるようになった。婦人問題企画推進本部(本部長 総理大臣)は1991年に「新国内行動計画(第一次改定)」で、21世紀の社会はあらゆる分野(教育、経済、政治、雇用)へ男女が平等に共同して参画することが不可欠であるとし、この基本的認識の下、男女の「共同参加」から「共同参画」に改め、西暦2000年に向けてのテーマを「男女共同参画型社会の形成を目指す」とした。1996年、男女共同参画推進本部は、「男女共同参画2000年プラン─男女共同参画社会の形成の促進に関する平成12年(西暦2000年)度までの国内行動計画」を策定した。さらに1999年に、「男女共同参画社会基本法」が成立、「男女共同参画社会の実現を21世紀の我が国社会を決定する最重要課題であると位置付け」るとされた。翌2000年には「男女共同参画基本計画」が、2005年には「男女共同参画基本計画(第2次)」が策定され現在に至っており、男女共同「参画」はあるべき社会像として定着している。(1992.7)

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